タロットカードの小アルカナの意味や役割を知っていますか?
タロットの小アルカナカードは56枚。
「大アルカナに比べると難しくて、よくわからない……」という人も多いのではないでしょうか。
ここでは、タロットカードの小アルカナの意味や占い方を詳しく解説します。
タロットカードの小アルカナについて学び、タロット占いの知識をさらに深めていきましょう。
この記事でわかること
- 1 タロットカードの小アルカナの意味
- 2 タロットカード小アルカナのワンドの性質・意味・物語
- 3 タロットカード小アルカナのカップの性質・意味・物語
- 4 タロットカード小アルカナのソードの性質・意味・物語
- 5 タロットカード小アルカナのペンタクル(コイン)の性質・意味・物語
- 6 タロットカード小アルカナの数字(1~10)の意味と流れ
- 7 タロットカード小アルカナの覚え方のコツ
- 8 タロットカード小アルカナと星座の関係
- 9 タロットカード小アルカナとトランプは似ている?
- 10 タロットカードの小アルカナを使った占い方【ツーオラクル】
- 11 タロット占いで小アルカナばかり出る意味(フルデッキで占った場合)
- 12 タロット 小アルカナのまとめ
タロットカードの小アルカナの意味
まずはタロットカードの小アルカナの意味から学んでいきましょう。
小アルカナとは、全78枚のタロットカードの中にある56枚のカードを指します。
小アルカナはワンド、カップ、ソード、ペンタクルの4種類のスートから構成されています。
さらに、各スートは10枚の数字のカードと4枚の人物カードに分類できます。
正位置か逆位置かによって意味合いが変わるのは、大アルカナと同じです。
タロットカードの小アルカナを使用する意味として、大アルカナの占い結果をさらに詳しく分析する補助的な役割があります。
大アルカナ22枚は、抽象的で壮大なメッセージを示す役割を持ちます。
それに対し、小アルカナは56枚は、日常の出来事や特定の人物の心情など細かい内容を表すカードといえます。
さらに精密な占いが可能
タロット占いは大アルカナだけでも成立しますが、小アルカナが存在する意味は何でしょうか?
それは、小アルカナも使用するとさらに精密な占いができるようになるから。
小アルカナを取り入れた占いは、現状の問題が明確になります。
さらに、日常生活で実践できる具体的なアドバイスを受け取れるなどのメリットもあります。
相談内容は大きなテーマはもちろんのこと、人間関係の些細な衝突や恋愛の細かい駆け引きを占うのにも適しています。
タロットカードの小アルカナが示す意味を少しずつ覚えていって、占いの知識を磨いていきましょう。
そもそもタロット占いって、どんな占いなのでしょうか?
タロット占いの基本的な意味や占い方など、タロット占いの全てを下の記事に書きました。
よかったらチェックしてみてくださいね!
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タロット占いで恋愛・仕事・相手の気持ちが知りたい!幸せな未来を切り拓く方法
タロット占いは、恋愛や仕事、結婚のタイミングや運命だけでなく、今気になっている相手の気持ちなども知ることができます。
上の記事では、タロット占いが当たると有名な占い師さんも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
タロットカード小アルカナのワンドの性質・意味・物語
タロットカードの小アルカナのワンドは火の性質を持つカード。
情熱や行動力、男性的なエネルギーの象徴とされています。
さらに、ワンドは杖、枝、こん棒を表し、火を起こすための道具としても使われます。
人間の原始的な力によって、新しいものをゼロから生み出す力を持つのがワンドのカードなのです。
タロットカードの小アルカナのワンドは、チャレンジや勝負をするとき、やる気に満ち溢れているときに出現しやすくなります。
困難を打破する力がある反面、プライドが高く自分中心な気質の表れでもあります。
小アルカナのワンドの物語
タロットカードの小アルカナのワンドの物語は、青年が目標に向かって前進していく姿を描いています。
物語が進むごとに資産を増やしていきますが、その道は決して平坦ではありません。
同じ志を持った仲間との出会い、別れも経験するでしょう。
しかし、困難を乗り越えて勢いよく進んで行けるのは自己実現のための強い意志があるからです。
物語のラストでは、ワンドを抱えた青年が押しつぶされそうになりながらも懸命に歩いています。
10本のワンドは重圧やプレッシャーの象徴であり、限界を感じた青年は誰かの助けを求めているように見えます。
本当の幸せとはなにか、ときには手放す勇気も必要だということを、物語を通して問いかけられているようです。
タロットカード小アルカナのカップの性質・意味・物語
タロットカードの小アルカナのカップは水の性質を持つカードです。
水は精神世界の象徴となり、感受性や芸術性、女性らしさがキーワードになります。
カップのカードが出るときは、愛情、信頼、調和といった心の豊かさに目を向けてみましょう。
今まで気が付かなかった人の優しさや慈愛を見つけるチャンスがやってきています。
タロットカードの小アルカナのカップは感情を表現していて、水の流れのように常に変化していく人間の細かな気持ちまで教えてくれます。
恋愛や人間関係で相手の気持ちを知りたいとき、カップのカードは心強いアドバイザーとなるでしょう。
理論的に考えるよりも、感じたままの気持ちを素直に受け止めてみてくださいね。
小アルカナのカップの物語
タロットカード小アルカナのカップは人との出会いと愛情がテーマになった物語です。
ある男の子が女の子に恋をして、心を通わせた後に両思いへと進展します。
相思相愛の日々でしたが、心に変化が生じて別れのときが訪れます。
悩み葛藤して自分の心と向き合った結果、最後には心から満たされる愛を見つけることができました。
カップのカードは人との繋がりの大切さと、本当に大切なものはすぐ近くにあるとメッセージを送っているようです。
タロットカード小アルカナのソードの性質・意味・物語
タロットカードの小アルカナのソードは、その名の通り「剣」を表していて風の性質をまとっています。
積極的な姿勢はワンドと似ていますが、冷静で理論を得意とする気質がソードの特徴です。
剣は人を守る道具にもなりますが、人を傷つける武器にもなります。
ソードのカードが出るときは、倫理観を失わずに自分自身の正義を見出す必要があるといえるでしょう。
タロットカードの小アルカナのソードには、必要な情報や知識が入ってくるという意味があります。
さらに、ソードのカードには、問題を解決するまでに多くの障害を乗り越えなければいけないという暗示が含まれています。
情報を吸収しすぎてパンクしてしまう恐れもあるため、必要なものとそうでないものの仕分け作業をするタイミングの時期です。
小アルカナのソードの物語
タロットカードの小アルカナのソードの物語は、人の思考や知恵によってもたらされる葛藤が表現されています。
カードに描かれている剣は自身の信念の象徴です。
休息を取りながら前に進んでいきますが、まったくの無傷ではいられません。
傷つき傷つけられても、めげずに立ち上がり前に進んでいきましょう。
不運やトラブルに見舞われても、信じる気持ちを忘れなければ希望の光は必ず見えてきます。
タロットカード小アルカナのペンタクル(コイン)の性質・意味・物語
タロットカード小アルカナのペンタクル(コイン)は、地の性質を持つカードです。
まさに「地に足を付ける」という言葉のように、現実的で物質世界を象徴しています。
願いを形にするためにはどう行動するべきか、空想を目に見えるものへと変えていく役割があります。
タロットカードの小アルカナのペンタクル(コイン)は、金運はもちろん仕事や対人関係などの社会生活を表す場合が多いです。
現実で起こっている出来事、自分の肉体に意識を向けて、着実に進んでいくための指針となります。
キーワードが「安定」や「忍耐」であることから、コツコツと積み上げていくことが大切だと読み取れます。
恋愛運においては、時間をかけてゆっくりと進展していく可能性が高いです。
派手さはなくても、真面目で誠実な心が良い結果へと導くでしょう。
小アルカナのペンタクル(コイン)の物語
タロットカードの小アルカナのペンタクル(コイン)は、お金を中心に物語が展開していきます。
欲を出しすぎてしまい挫折を経験しますが、後半に欠けて安定を得ていく流れです。
失ったものに固執せず、自分に適したやり方を地道に見つけていくと運が開けていきます。
お金を資産や技術、名誉などに置き換えてみると解釈の幅が広がりますよ。
物語のように、失敗を乗り越えて本当に価値のあるものを見極めていきたいですね。
タロットカード小アルカナの数字(1~10)の意味と流れ
タロットカードの小アルカナは数字の意味と流れについて説明していきます。
物語はそれぞれ違いますが、各スートに共通する意味をおおまかにまとめました。
細かな解釈や意味合いは占い側によって変わる場合があります。
タロットカードの数字の意味を覚えるときの参考にしてみてくださいね。
1. スタート
タロットカードの小アルカナの数字のはじまりである1は、冒険のスタートを意味しています。
活発で自ら行動を起こしていく男性的な性質です。
2. バランス
私とあなた、内と外、陰と陽といった相対性の意味があります。
ふたつの間で揺れ動きながら、これから先の展開へ意識を向けている様子です。
3. 成長
キーワードは「創造」と「豊かさ」。
自分の力で新しいものを生み出すエネルギーが感じられます。
4. 中断
1からスタートした旅の区切りとなる数字です。
安定、安心を意味すると同時に停滞している様子を表しています。
5. 自己修正
休養を終えて決意新たに動き出していきます。
さらなる高みを目指すため葛藤や摩擦を経験することになります。
6. 成果
過去を振り返り、物事を調和させていくタイミングです。
天からの結びつき、縁によって自然と導かれていきます。
7. 行動
目的に向かって行動力が高まっています。
まず理想と現実のギャップを受け止めてから、夢を形にしようとします。
8. 変化
行動を起こした後は、自分自身の感情と向き合う時間がやってきます。
良い面だけではなく、悪い面や己の弱さも認めることで、冷静な判断力が養われるようになります。
9. 総括
1~8までの過程の集大成と呼べる数字です。
ゴールまで後一歩の位置で哲学的な思想に目覚めています。
10. 達成
これまでの取り組みに対しての結果です。
終わりと始まりという意味があり、次のステージに移動して物語は続いていきます。
タロットカード小アルカナの覚え方のコツ
タロットカードの小アルカナの覚え方にちょっとしたコツがあるのはご存知でしょうか。
小アルカナは枚数が多い上に、数字やスートの組み合わせで混乱してしまうという声をよく聞きます。
小アルカナは数字と記号の組み合わせで成り立っているので、出たカードでかけ算をするように意味を広げていきましょう。
タロットカードの小アルカナの覚え方として、まずは各スートと数字の意味を知ることから始まります。
小アルカナの56枚という数字はとても数が多いように感じますが、シンプルに考えることが大切です。
各スートに数字が10枚、ペイジが4枚と、表を作成するように分解してみると覚えやすくなりますよ。
そして、ワンドなら情熱、カップなら感情、数字の3は統合というように、まずは主要な単語を覚えるようにしていきましょう。
占いながらカードを覚えていく
タロットカードの小アルカナの覚え方のコツは、実際に占いながらカードを覚えていくのがポイント。
いきなり小アルカナの意味や物語、キーワードのすべてを丸暗記する必要はありませんよ。
小アルカナの解説文だけを読んでいるよりも、実際に占いながら意味を調べた方がカードの流れとイメージを掴みやすくなります。
そして、占う間隔を空けずに毎日コツコツと練習の積み重ねが大切。
フルデッキのタロット占いが初めての場合は、1~3枚のみ使用するシンプルなスプレッドから挑戦してみましょう。
タロットカード小アルカナと星座の関係
タロットカードの小アルカナと星座の関係性について探っていきましょう。
実はタロットカードと西洋占星術は密接に関係していて、意味を組み合わせるとさらに多角的な解釈ができるようになります。
星座の動きと小アルカナの関係性を学ぶのは、タロットカード上級者を目指す上で欠かせない要素です。
タロットカードの小アルカナと星座の関係は、火、水、風、土の四大元素がポイントです。
星座占いでおなじみの12星座も同様に4つのエレメントに分類することができます。
例えば、カップの場合は同じ水の属性を持った蟹座、蠍座、魚座が当てはまります。
星座が対応する期間に当てはめると、告白に適した時期、転職するタイミングなども読み取れるようになるでしょう。
星の動きとリンクする小アルカナ
タロット占いをするときは、小アルカナがどの星座に対応しているかの早見表も一緒に用意しておくことをおすすめします。
大アルカナも惑星と繋がっていて、タロットと星座は互いに影響を与えているという事実が見えてきます。
タロットカード小アルカナは星座の動きとリンクしている。
この事実を知っているだけでも、タロット占いをしているときにひらめきを与えてくれる可能性があります。
ホロスコープのスプレッドを展開してみたり、星座の特徴とリンクさせて相性を占ったり上手に取り入れていきましょう。
タロットカード小アルカナとトランプは似ている?
タロットカードの小アルカナとトランプを見比べてみると、似ているポイントがいくつも見つかります。
トランプの影響を受けて小アルカナができたという説もあれば、小アルカナの後にトランプができたという説もあります。
小アルカナとトランプの関係性と、どちらが先に発祥したかの真実はいまだに解明されていません。
まず、タロットカードの小アルカナとトランプの共通点は、4つのスートで構成されている点。
4つのスートは、ワンドはスペード、カップはハート、ソードはクラブ、ペンタクルはダイヤに当てはめることができます。
そして、1~10までの数字のカードと人物カードで構成されている点も同じです。
小アルカナのコートカードが、トランプではジャック、クイーン、キングにあたります。
小アルカナとトランプの違いは?
逆に、タロットカードの小アルカナとトランプの違いは何でしょうか。
まず挙げられるのは、小アルカナのペイジ、トランプのジョーカーの存在。
ペイジをジョーカーの代わりにすれば、小アルカナでトランプゲームができそうなほど似ていますね。
トランプのジョーカーは、大アルカナで0の数字を持つ愚者のカードに該当するという説もあります。
このように、謎が多い小アルカナとトランプの関係。
古い時代から占い、ゲーム、マジックに用いられて人々を楽しませていたようです。
タロットカードの小アルカナを使った占い方【ツーオラクル】
タロットカードの小アルカナを使った占い方でおすすめしたいのが「ツーオラクル」という方法です。
ツーオラクルはカードを2枚引くだけで質問に対する答えが得られます。
とてもシンプルなので、これからフルデッキの占いに挑戦する方はぜひ挑戦してみてくださいね。
占い方は、占いたい内容を念じながらカードをシャッフルして、2枚を引いて横並びにするだけでOK。
とても簡単な「ツーオラクル」ですが、リーディング方法はいくつかあります。
ツーオラクルは2枚のカードを左右に並べますが、占いたい内容によって読み取り方(リーディング方法)を変えられます。
もっともわかりやすいのは、2枚のカードの意味を組み合わせて総合的な意味を見つける方法。
出てきた2枚のカードの解釈をまとめて、1つの意味を導き出しましょう。
カードに聞きたい内容を明確に
タロットカードの小アルカナのツーオラクルに慣れてきたら、さらに詳しく読み取ることもできます。
悩みを解決したい場合は、左を問題点、右をアドバイスとしてリーディングしてみましょう。
また、恋愛などで一連の流れを知りたいときは、左を過去、右を未来としてリーディングするのも可能です。
タロットカードの小アルカナを使った占い方は、始める前にカードに聞きたい内容を明確にするのがポイント。
小アルカナといえば、日常に関連した具体的な暗示が持ち味になっています。
考えがまとまらないまま占うと、結果もあいまいなものになる可能性が高いといえます。
具体的かつ、カードがYESかNOで答えられるぐらい簡潔な質問にまとめましょう。
タロット占いのやり方については、下の記事に更に詳しく書いています。
よかったらチェックしてみてくださいね。
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タロット占いのやり方!初心者も簡単にできる大アルカナを使った基本方法
タロット占いのやり方の基本であるシャッフル、スプレッドから、ワンオラクル、ツーオラクルなどを使って占う手順などを一から解説しています。
初心者さんでも、今すぐタロット占いが始められますよ♪
タロット占いの大アルカナについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
↓↓↓
タロットの大アルカナは22枚で1つの壮大な物語を表現しています。
こちらでも大アルカナだけを使った占い方を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
タロット占いで小アルカナばかり出る意味(フルデッキで占った場合)
タロット占いでフルデッキを使っているのに、小アルカナばかり出たという経験はありませんか。
ただの偶然とも考えられますが、その意味に注目してみると思わぬヒントが見つかるかもしれません。
タロット占いで小アルカナばかり出るのは、一般的に、「その問題がさほど重要ではない」という意味があります。
同様に、恋愛ならば運命の相手ではない、仕事ならば天職ではないという解釈の仕方もできるでしょう。
すごく悩んでいていたとしても、「あなたならば必ず乗り越えられるはず」というカードからのメッセージになります。
その悩み事が人生においてそんなに重要ではないならば、もっと気楽に考えるよう、心をゆるめてみてくださいね。
別の事柄に目を向けるべき?
タロット占いで小アルカナばかりが出る意味としては、もう一つの別の意味があります。
もしかすると、「あなたの質問内容は現状と噛み合っていない」という可能性があるかもしれません。
今はもっと別の事柄に目を向けるべきだと、カードは教えてくれているのかも。
タロットカードからのメッセージに気が付けば、自分自身を見つめ直すきっかけになるでしょう。
小アルカナばかり出るという状態が続くのならば、相談内容を変えてみるのもひとつの方法です。
タロット 小アルカナのまとめ
タロットカードの小アルカナは大アルカナの補助的なイメージが強いですが、深いメッセージと神秘的な歴史を持ったカードです。
一連の流れとコツを掴んでいけば、小アルカナをマスターできる日も遠くはありません。
タロット占いは小アルカナも一緒に使用すれば、多角的な視点で占いがさらに楽しめるようになります。
重大な悩みも些細な出来事も、小アルカナに問いかけてみると具体的なアドバイスが得られますよ。
ぜひ小アルカナに触れて、カードのエネルギーを感じてみてくださいね。